ふらりと本屋に立ち寄ると、可愛くてどこか滑稽な表紙が目を引く『しゃばけ』の小説。
皆さん、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
そんな『しゃばけ』、2025年に待望のアニメ配信が決定しました!
2025年『しゃばけ』アニメ配信決定!原作は?
原作は、畠中恵さんの時代ファンタジー小説『しゃばけ』(新潮社)。
シリーズ展開されており、なんと既に23巻も発売されています。(2024年11月時点)
第一回吉川英治文庫賞を受賞。さらに、第十三回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞し、シリーズ累計発行部数一千万部突破の大ベストセラー江戸妖怪推理帖!
ドラマ、コミカライズ、舞台など、既に多くメディア化されています。
制作は「銀魂」や「アイカツ!シリーズ」のBN Picturesが担当!
アニメーション制作は「銀魂」や「アイカツ!シリーズ」を担当した、BN Picturesです。
これは期待大ですね!
特報PVも発表されており、主人公・一太郎が殺人事件を目撃してしまう……そんな、ハラハラする場面から物語がスタートします。
主人公・一太郎役は、声優の山下大輝さんが担当。
病弱な若だんならしい、優しくて穏和な声音にうっとりしちゃいます。
『しゃばけ』のあらすじは?
そんな気になる『しゃばけ』のあらすじはこちら。
<えっ、虚弱な若だんなと妖怪コンビが猟奇事件を解決!?>
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う……。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。
『しゃばけ』 畠中恵 | 新潮社
いや……ワクワクするしかない、このあらすじ!
引用元の新潮社のホームページで試し読みもできるので、普段本を読む方も、読まない方も、この機会にぜひ一読してほしいです。
なお、舞台「若様組まいる」(天王洲銀河劇場八月七日~十四日)に出演された、宮崎香蓮さんは、『しゃばけ』の読後感を下記のように語っています。
なぜ一太郎は妖たちと喋ったりできるのか? そんな疑問の湧く間もなく(この謎は後で解かれます)、するすると作品世界へ入りこんでしまいます。
時代はハッキリしないのですが、いかにも江戸らしい空気感や、今も残る地名がいくつも出てきて(物語の冒頭で一太郎は殺人を目撃した湯島聖堂前から坂を過ぎて昌平橋、筋違橋御門前、須田町を通り、日本橋を渡って道なりに長崎屋まで帰っていく)、気分はファンタジーというよりリアルな時代小説そのものに見えます。江戸の人びとは妖(屏風のぞき、鳴家、野寺坊など沢山登場します)の存在を信じていたかもしれず、そう考えるとこの小説は妙な具合にますますリアルな感じで迫ってきます。
そして私は池波正太郎さんの『剣客商売』の時と同様、この柔らかな世界に浸っていたくなりました。〈ここ、好き〉という感覚。小兵衛やおはるがいる世界に住みたくなるように、一太郎や佐助(犬神)や仁吉(白沢)がいる家に泊りたくなります。この読者を巻き込み、もてなす力が凄い。
畠中さんも人生の苦いところを味わわせてくれます。
コラム 新潮文庫で歩く日本の町より
時代劇も、ファンタジーも楽しめる『しゃばけ』
そんな、時代劇もファンタジーも楽しめる『しゃばけ』は、きっと大人の心にも味わい深い作品となっているはず。
2025年のアニメ配信が待ち遠しいですね!